未来をつくる:持続可能なワクチン成分の開発
当社が描く未来は、誰もが必要なワクチンを手に入れることができる世界です。その実現には、ワクチンへのアクセスを維持するとともに、この分野で革新を起こし続けることが必要です。そのためには、持続可能なワクチン成分を選ぶだけでなく、将来にわたり信頼できるサプライチェーンを築くこと、さらに、枯渇することのない原料を確保することが重要です。それは、私たち、ワクチンの製造に関わるすべての者の責務だと考えます。
ワクチンのこれから
これからのワクチンは、持続可能なサプライチェーンの構築と、自然環境に圧力を与えることなく、いかに商業ベースの大規模な供給を確保するかが、特に重要となります。将来にわたり持続的に提供可能なワクチンを製造する責任は、製造に関わる私たちにもあります。そのためには製造プロセスにおいても持続可能性をいかに保つかに注目することが重要です。私たちが力を合わせ、グローバルな取り組みを進めることで、世界規模での保健医療インフラを強化することができます。それは、ワクチン開発において、さらに多くの疾患に対する有効性の継続的な改善や、将来の感染症等のアウトブレイクに対する備えにつながります。
スクアレンとQS 21は、いずれも現在、人びとの命を支える重要なワクチンに使用されているアジュバントシステムの高性能成分です。しかし、限りある天然資源に由来することから、より持続可能な代替品の研究が進められています。
持続可能なワクチンのための提携
当社はAmyris社、BSI社との提携により、商用利用可能なスクアレンとQS 21の持続可能な調達を迅速に進めています。これらの活動は、2030年までに「気候・土地・人・自然に対しプラスの貢献をする(Climate, Land, People and Nature positive )」という当社の約束に基づく活動の一例です。当社が提供する持続可能な代替品は、品質的にも従来品と同等以上であり、一貫して高い純度を誇っています。例えば、当社の糖由来スクアレンは、追跡可能な原料から発酵により製造することで高い純度を実現しています。合成生物学の知見を生かした最先端技術を用いて、公定書収載グレードを超える品質かつメーカーが求める要件を満たしています。一方で、当社の次世代QS21は、植物組織培養に基づく特許取得の開発プラットフォームから大規模供給が可能であり、一貫性のある、より持続可能なQS 21の提供を目指しています。
当社は、御社のサステナビリティ活動の推進にご協力いたします。ご連絡をお待ちしています。